世界各地でお守りとされているものを集めてみました。
【1】インドネシア:ガムランボール
インドネシア・バリ島の伝統音楽「ガムラン」を奏でる楽器と同じ材料を使い、その音色を真鍮のボールに封じ込め再現させたのがガムランボールです。
ガムランボールは別名ドリームボールとも呼ばれており、身につけていると「願いが叶う」と言われています。
またガムランボールの音色は、癒しの効果もあるといわれています。
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【2】アメリカ:四葉のクローバー
最も有名な幸運のお守りのひとつです。
四葉のクローバーは、希望、信仰、愛、幸運を表しているといいます。
またその他にも、色々な意味があるといわれています。
四葉のモチーフは「世界のシンボル」といわれ、東西南北が結ばれあった四つで示されており、中心は四大守護霊がひとつに統べられている、またすべては四葉のクローバーの中にあり、名声、富、誠実な恋人、健康を運んでくれるとも。
毎年アメリカ合衆国では、ガラスやプラスチックに包まれ、鎖にかけられて、お守りとして売られています。
【3】インド:ガネーシャ
インドのヒンズー教の神ガネーシャ。
「商売繁盛」「学問」の神として有名です。
神話によると、ガネーシャの母親であるシヴァ神の妻パルヴァティは、自分の体の垢で作った人形に命を吹きかけて青年にしました。パルヴァティが水浴びをしている間、誰も中に入れないように青年に命じたところ、旅から戻った父親のシヴァが中に入るのを青年が拒んだため、怒ったシヴァに首をはねられてしまいます。
その事を知ったパルヴァティは激しくシヴァをなじりました。シヴァは従者に最初に会った生き物の首をとってくるよう命じ、言われたとおり、最初に見つけた小象の首を取って帰りました。シヴァはそれを青年の首にくっつけ、ガネーシャが生まれました。
【4】南米ペルー、ボリビア:エケコ
アンデス高地の原住民の間で福の神様として大事にされている「エケコ」という人形。
小太りで背は低く、口ひげをつけ、耳まで覆うことのできる原住民の毛糸の帽子をかぶった人形で、食べ物や紙幣など自分が手に入れたいもののミニチュア品を持たせ祈願します。また、たばこを吸わせると喜ぶそうです。
ボリビアがスペイン人に征服された後、インディオ達がラパスでおこした反乱で、多くのスペイン人やその混血の人々が飢えで苦しみ倒れていく中、スペイン軍司令官の下女として働いていたパウリタは、恋人のイシドロからもらった「昔からの伝統的お守りの人形」をもっていたため生き延びることができました。
人形にぶら下がった食料がいくら食べても尽きることがなかったためです。
ところが本当は包囲軍に参加していたイシドロが、こっそり彼女のもとへ食料を運んでいたためなのですが、スペイン軍司令官もその家族もパウリタの人形のおかげだとすっかり信じ込んでしまったのです。
これが伝説となり、この人形をお守りにもっていると幸運になると信じられ、売られるようになりました。
1/24には「アラシタ」とよばれる、ラパスのエケコ市の初日となっています。この日のちょうど正午にエケコ人形やエケコにぶら下げるミニチュアを買うと縁起がいいとされています。
【5】日本:まねき猫
日本でもよく見られる幸運のお守り。
持ち主に良運をひきつける効果と悪運を払いのけるといわれています。
左前足を挙げているものは、商売繁盛を、右前足を挙げているものは、家庭の繁栄を招いています。
白猫は幸福を、黄金の猫は成功を招き、黒猫は健康良好を招くともいわれています。
【6】アイルランド:シャムロック
アイルランドのシンボルである三つ葉の植物「シャムロック」。
幸運のお守りとして幅広く使われています。
キリスト教の伝説によると、聖パトリックがキリスト教宣教のため訪れたアイルランドで、三つの葉は神聖なる三位一体を象徴していると説明してみせたということから、アイルランドでは、毎年聖パトリックの祝日には成人は讃えられ、聖なるシンボルとしてシャムロックが飾られています。
アイルランドの恋人たちは、婚約するとき互いにシャムロックを交換しあうそうです。
アイルランドのシャムロックは本物の植物をガラスやプラスチックなどに保存して、ペンダントやピンやブローチとして使われています。
【7】アメリカ合衆国:ドリームキャッチャー
北アメリカの先住民族の風習に、ドリームキャッチャーというものがあり、それは、鉄の輪にバックスキンを巻きつけ、蜘蛛の巣上にネットを貼り、それに鳥の羽とビーズのついた革紐をぶら下げたものです。
北アメリカの先住民の伝説によると、ドリームキャッチャーは、良い夢は網を通り抜け、悪い夢は網に捕まり、寝ている者の安眠を守ると信じられています。
【8】エジプト:アンク
頂点に環のついた十字架である古代エジプトのアンク。
「不滅の生命力」を表し、現代でも守護の魔除けとして身につけられています。
アンクは持ち主を病気、不妊、心霊力の衰えから守ってくれるといわれ、また、来世には不死をもたらすといわれています。
最近はファッショナブルな呪物として社会に広まってきているようです。
【9】中世:匂い玉
良い香りの香辛料やハーブを詰めた容器に小さな穴を開けたポマンダーと呼ばれる小さなお守り。
中世では匂い玉の刺激臭が色々な病気から持ち主を守ってくれるといわれていて、病疫を防ぐ目的や魔除けとして使われていました。
極北の地方では、結婚式の装いの一部として花嫁が身につけていたり、子供用のベッドや赤ん坊の揺りかごのすぐそばに置かれたりしています。
【10】トルコ:ナザル・ボンジュウ
嫉妬と羨望から身を守る、ガラスでできた青い目玉のお守りです。
トルコでは他人の嫉妬を極度に恐れられていて、ナザル・ボンジュウはほとんどの家や車、お店などで見られます。
壁に掛けるタイプのものもあれば、キーホルダーやブローチとして小さいものを身につけている人も多くいます。
【11】インド〜中近東:タビーズ
回教徒やヒンズー教徒のあいだで大事にされているお守りです。ネックレスやヒップベルト、そしてブレスレット状のものにロケットがついていて、ロケットの形は円筒形のものが多い中、形は様々です。
ロケットの中には、コーランの文句やマントラ(真言)を書いた紙などを入れたり、色々なものを入れることができます。
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